← ブログ一覧アタリスタ ブログ
2026年8月31日

Wチャンスキャンペーンとは|仕組みと景品表示法上の扱い

Wチャンスキャンペーンとは、一次抽選で落選した参加者に対して、もう一度当選のチャンスを提供する仕組みのキャンペーンのことです。「落選者へのフォローをどう設計すればいいか分からない」「景品表示法上、追加の抽選をしても問題ないのか」という疑問を持つ担当者は少なくありません。この記事では、Wチャンスキャンペーンの定義と目的、代表的な設計パターン、景品表示法上の扱いまで解説します。

Wチャンスキャンペーンとは

Wチャンスキャンペーンとは、一次抽選(本チャンス)に外れた参加者を対象に、もう一度抽選の機会を設ける施策のことです。「W」は「ダブル(Double)」を意味し、1回の応募で当選のチャンスが二重に用意されている状態を指します。似た表現に「ダブルチャンス賞」がありますが、多くの場合は同じ仕組みを指す言葉として使われます。具体例として、対象商品購入で応募した参加者のうち、一次抽選で当選しなかった人を対象に、景品を変えて再度抽選を行うキャンペーンなどが挙げられます。

Wチャンスキャンペーンの目的

Wチャンスキャンペーンを設ける目的は、主に次の2つに整理できます。

  • 落選体験の緩和。抽選型キャンペーンでは、当選者よりも落選者のほうが圧倒的に多くなります。「参加したのに何も得られなかった」というネガティブな体験のまま終わらせず、再挑戦の機会を用意することで、ブランドへの印象を保ちやすくなります。落選者への対応全般についてはキャンペーン落選者への対応で詳しく解説しています。
  • 継続接点の維持。一次抽選の結果発表後に再度アクションを起こしてもらうことで、企業と参加者の接点をもう一段階延ばせます。追加アクション型のWチャンスであれば、フォロー継続やアプリの再訪問といった行動を促す設計にもつながります。

Wチャンスキャンペーンの設計パターン

Wチャンスキャンペーンの設計は、大きく2つのパターンに分けられます。

パターン

仕組み

特徴

自動エントリー型

一次抽選で落選した参加者を、追加のアクションなしで自動的に二次抽選(Wチャンス)の対象にする

参加者の手間が発生しないため離脱しにくい。運営側も参加者データを再利用するだけで実施できる

追加アクション型

一次抽選の落選者に対し、再度フォローやリポスト、アンケート回答などの追加アクションを条件にWチャンスへのエントリーを促す

追加のエンゲージメント(フォロー維持・再拡散)を獲得できる一方、アクションを起こさない参加者は取りこぼす

どちらのパターンも、当選確率の設計を誤ると景品の総額が想定を超えてしまう可能性があるため、一次抽選とWチャンス抽選を合わせた景品総額と当選人数を事前にシミュレーションしておくことが重要です。当選確率の考え方は抽選の当選確率の設定・考え方で解説しています。

景品表示法上の扱い

Wチャンスキャンペーンを企画する際に気になるのが、景品表示法上の扱いです。この記事の内容は一般的な情報提供であり、法的助言ではありません。実際の企画では消費者庁の公表情報を確認するか、必要に応じて専門家に相談してください。

景品表示法では、景品類の提供が「取引に付随するかどうか」によって、上限額のあるクローズド懸賞と、上限規制の対象外となるオープン懸賞に区分されます(消費者庁「景品表示法」参照)。Wチャンス自体は、あくまで「同じキャンペーンの中で当選のチャンスを二重に用意する仕組み」であり、Wチャンスを設けたからといって、景品表示法上の区分が別枠になるわけではありません。次の点を押さえておく必要があります。

  • 懸賞区分はキャンペーン全体で判断する。商品購入を条件とするクローズド懸賞であれば、一次抽選とWチャンスの景品を合算した総額が、取引価額に応じた上限額の範囲内に収まっているかを確認します。
  • 当選人数が増える分、総額も増える。Wチャンスで当選者数が増えるほど、景品類の提供総額も増加します。景品の単価と当選人数の両方を踏まえて、上限額を超えないよう設計します。
  • 参加条件を購入不要にする場合はオープン懸賞。SNSのフォロー&リポストのみを条件とするなど、商品購入を伴わない参加条件であれば、原則としてオープン懸賞に区分され、上限規制の対象外となります。ただし個別の企画内容によって判断が変わるため、不明な点は確認が必要です。

景品表示法の上限額や懸賞区分の基本については懸賞の景品表示法上限で詳しく解説しています。

Wチャンスを告知するタイミングと伝え方

Wチャンスキャンペーンの効果は、告知のタイミングと伝え方によっても変わります。次の2つのタイミングで、それぞれ役割の異なる告知を行うのが基本です。

タイミング

伝える内容

目的

キャンペーン開始時

「一次抽選に外れても、Wチャンスでもう一度当選のチャンスがある」ことをあらかじめ明記する

落選への心理的なハードルを下げ、応募のハードルも下げる

一次抽選の結果発表時

落選者に対して「Wチャンスの対象になっている」ことを個別に案内する(自動エントリー型)、または「Wチャンスに応募するための追加アクション」を案内する(追加アクション型)

落選体験をそのままネガティブな印象で終わらせず、次の行動につなげる

特に重要なのは、一次抽選の結果を伝える際の文面です。「残念ながら一次抽選は外れましたが、Wチャンスの対象として自動的にエントリーされています」といった形で、落選の事実とWチャンスへの案内をセットで伝えることで、参加者の受け止め方が大きく変わります。当選連絡・落選連絡それぞれの文例は当選連絡DMの文例も参考にしてください。

Wチャンスを設けるメリットと注意点

Wチャンスキャンペーンには次のようなメリットがある一方、注意すべき点もあります。

  • メリット:景品予算を追加せずに満足度を高められる。一次抽選の当選景品はそのままに、Wチャンス用に比較的小さな景品や参加賞的なものを追加するだけでも、参加者全体の満足度を底上げできます。
  • メリット:再エントリーのタイミングで再度アクションを促せる。追加アクション型であれば、フォロー継続の確認や再拡散など、キャンペーンのリーチを広げる機会にもなります。
  • 注意点:運営フローが一段階増える。一次抽選とWチャンス抽選の2回分の当選者管理・連絡・景品発送フローが必要になるため、事務局側の工数は単発抽選より増えます。あらかじめ2段階分のスケジュールを確保しておく必要があります。
  • 注意点:Wチャンスの景品が見劣りすると逆効果になりうる。「結局外れて、おまけ程度の景品しかもらえなかった」という印象を与えないよう、Wチャンスの景品にも一定の魅力を持たせることが重要です。

Xキャンペーンでの活用例

インスタントウィン形式のXキャンペーン(応募後にその場で応募が完結し、シリアルコードが発行される仕組み。詳しくはインスタントウィンとはで解説)でも、Wチャンスの考え方は応用できます。たとえば、一次抽選で落選した参加者に対し、期間限定でもう一度抽選のチャンスを案内する設計です。この場合、当選結果はその場のLPやポスト上で開示せず、シリアルコードの発行やアプリ内・店頭での結果確認という設計を維持したまま、Wチャンスの案内だけを追加することもできます。参加率そのものを高める工夫についてはXキャンペーンの参加率を上げる方法で解説しています。

実施前に確認しておきたいポイント

Wチャンスキャンペーンを実施する前に、次の3点を確認しておくと運用中のトラブルを避けやすくなります。

  • 一次抽選とWチャンスのスケジュールを分けて設計する。一次抽選の結果発表日、Wチャンスの応募期限(追加アクション型の場合)、Wチャンス抽選の実施日をあらかじめ確定し、参加者に周知します。
  • 景品発送・当選連絡のフローを2系統分用意する。一次抽選とWチャンスで景品が異なる場合、発送先の確認方法や連絡文面もそれぞれ用意しておく必要があります。
  • 応募規約にWチャンスの条件を明記する。自動エントリーなのか追加アクションが必要なのか、Wチャンスの対象者の条件を規約に明記しておくことで、参加者からの問い合わせを減らせます。
  • 景品総額のシミュレーションを事前に行う。一次抽選とWチャンスを合わせた最大の景品総額を試算し、想定を超える応募が集まった場合の対応方針(当選人数の上限を設ける等)も決めておくと安心です。

よくある質問

Q. Wチャンスキャンペーンとダブルチャンス賞は同じ意味ですか?

A. ほぼ同じ意味で使われることが多い言葉です。どちらも「一次抽選の落選者に、もう一度当選のチャンスを提供する仕組み」を指します。企業やサービスによって呼び方が異なるだけで、仕組みの本質は共通しています。

Q. Wチャンスを設けると景品表示法の上限額も別枠になりますか?

A. 別枠にはなりません。一次抽選とWチャンスは同じキャンペーンの一部として扱われるため、両方を合わせた景品総額が、懸賞区分に応じた上限額の範囲内に収まっているかを確認する必要があります。

Q. 自動エントリー型と追加アクション型はどちらがよいですか?

A. 参加者の負担を増やしたくない場合は自動エントリー型、フォロー維持やアンケート回答など追加のエンゲージメントも獲得したい場合は追加アクション型が向いています。目的に応じて使い分けるとよいでしょう。

Q. Wチャンスの当選確率はどう設定すればよいですか?

A. 一次抽選とWチャンスを合わせた景品の総数・総額をあらかじめ決めたうえで、参加者数の見込みから当選確率を逆算するのが基本です。想定より応募が集まった場合に予算を超えないよう、上限を設けておくと安全です。

Q. Wチャンスは購入不要のキャンペーンでも実施できますか?

A. 実施できます。SNSのフォロー&リポストのみを条件とする購入不要のキャンペーンであれば、一般的にオープン懸賞に区分され、景品表示法上の上限規制の対象外になります。ただし企画内容によって判断が変わるため、不明な点は確認しておくと安心です。

落選体験をWチャンスとその先の接点につなげるなら

Wチャンスキャンペーンで落選体験を緩和できても、そこで接点が途切れてしまってはもったいない体験です。応募からWチャンスの案内、その先の成果地点までを一貫した設計にすることで、キャンペーンの効果を最大化できます。

アタリスタは、X(Twitter)のフォロー&リポストキャンペーンを自動化できるインスタントウィン抽選ツールです。応募収集から公平な自動抽選、シリアルコード発行までを自動化し、当選結果の確認をアプリや店頭に設定できるため、フォロワー獲得で終わらせずアプリダウンロードや来店につなげられます。

  • 1回¥29,800からのスポットプランで小さく試せる
  • 設定作業は運用代行込み。担当者の手間はほぼゼロ
  • 自社で実施した検証キャンペーンでは参加14,374件・フォロワー+10,390人を実測

→ アタリスタの詳細・料金を見る

← ブログ一覧に戻る